【 概 要 】−恩行寺の創建は永禄2年(1559)に開山したと伝えられています。歴代領主、藩主から帰依され寺宝に藩主の膳椀や書簡、与板城新築城郭図などを所有しています。当初は蔵小路にありましたが享保5年(1720)に藩の御蔵を造営するにあたり、現在地に移り現在の本堂を建立しています。本堂は格天井に享和元年(1801)に20代住職の東州が描いたとされる龍の墨絵(長岡市指定有形文化財)や文化3年(1806)に施された欄間の彫刻など見所も多く与板を代表する古建築物となっています。境内山門(長岡市指定有形文化財)は旧与板城の切手門を移築したもので案内板によると「 与板城は1868年(慶応4年)の戊辰戦争で焼失したが、大手門と切手門が戦火を免れた。切手門は1871年(明治4年)の廃藩置県の年に恩行寺に移築され、当寺の表門となった。この門は高麗門形式で、本柱二本の間に切妻屋根をかけ控柱と門扉をつけ、主柱と控柱の間に小屋根がつき出格子がある。また鬼瓦には、与板藩主井伊家の家紋井桁(井筒)紋が焼きこまれてある。紋は明治以後、三回にわたり修理されましたが、ほぼ当時のままの状態で保存されています。 与板町教育委員会 」とあります。
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