【 概 要 】−鵜川神社の創建は天暦元年(947)に鶴岡八幡宮の分霊を勧請したのが始まりとされますが、延長5年(927)にまとめられた延喜式神名帳に記載されている式内社の論社となっていることから、そちらが真実とすると鵜川神社の創建年はさらに遡ると思われます。文治5年(1189)に源頼朝が奥州合戦(奥州平泉:現在の岩手県平泉町を本拠とする奥州藤原氏を、頼朝の命を悉く無視した源義経を匿った事を大義として討伐した戦い)の折には戦勝祈願をするなど歴代領主や為政者からも崇敬され、戦国時代には春日山城の城主上杉氏からも社領を安堵されています。創建当初の鵜川神社の鎮座地は現在地より西方にあったそうですが、後堀河天皇の時代に鵜川が反乱し社殿が倒壊、これをきっかけに現在地に遷座しています。弘安年間(1278〜87)には火災がおこり社殿や宝物、記録など多くが焼失するなど被害が甚大だったそうです。現在の鵜川神社本殿は天保10年(1839)、拝殿は天保11年(1840)に改築された古建築で境内には推定樹齢千年、根まわり約14m、目通り約11.5m、高さ約20m(現在主幹が折れていますが当時は日本8地位だったそうです。)の大欅があり昭和5年に国指定天然記念物に指定されています。
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