新潟県・柏崎市北条・石井神社

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【 概 要 】−石井神社は承和14年(847)に相模国高座郡(現在の神奈川県高座郡寒川町)に鎮座する寒川神社(相模国一宮)の祭神の分霊を勧請し創建されたと伝わる古社です。平安時代に成立し朝廷が名社として認識した神社を列記した延喜式神名帳に記載された石井神社は当社とされますが、柏崎市西山町石地に鎮座する石井神社、三島郡出雲崎町に鎮座する石井神社、長岡市上岩井に鎮座する石井神社、柏崎市西本町に鎮座する石井神社がそれぞれ式内社を主張し、決定的な資料が無い為にそれぞれが論社となっています。中世、石井神社の境内背後の高台には北条城が築かれ、北条氏(越後毛利氏の後裔)の居城となった事から当社も北条氏の庇護となり天文3年(1534)には北条高広が社領を寄進しています。又、当初は寒川神社の祭神である寒川比古命が主祭神として祭られていたと思われますが八幡神(誉田別尊、気長足姫命)が勧請されると、八幡神が主祭神となり何時しか「八幡宮」や「石井八幡宮」、「下八幡宮」などと呼ばれるようになっています(現在、寒川比古命は配祀神に位置付けられています)。明治時代の神仏分離令を経て、旧社号である「石井神社」に復し村社に列しています。石井神社の拝殿は平安時代の永承元年(1046)に造営され、その後何度も改修を重ねた貴重な建物として新潟県指定重要文化財に指定されています。

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