新潟県・柏崎市・荻ノ島茅葺集落

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【 概 要 】−荻ノ島茅葺集落(新潟県柏崎市)は新潟県を代表とする茅葺屋根の民家が密集する集落です。中央に田畑があり、それを囲むように民家が配置されている所謂環状集落と呼ばれる形態をしています。環状集落は田畑を外敵から守り、水路を全戸に効率的に水を分配し、日照もほとんど同等に当たるといった長所があり当時の工夫が継承されています。民家も主屋、ガンギ、マエデ、タネ、道、エガワ、水田といった古くから使用された空間を維持していて、良好な景観につながっています。荻ノ島の地名の由来は案内板によると「 古老の伝承によれば、大昔はもうぎの原に沖のような島があり"もうぎケ原沖の島"といわれたのが、いうしか"荻ノ島"の地名になったそうです。」とあります。の歴史としては紀元前8000〜3000年頃に鯖石川の河岸段丘に縄文文化が発達し荻ノ島集落でも縄文時代の生活用具などが発掘されています。荻ノ島集落の記録的は最初は鎌倉時代末期の延慶年間(1308〜1310年)に上村に日蓮宗の開祖日蓮上人の孫弟子日卯上人が妙楽寺を開山した事が文献に残されています。荻ノ島集落の戸数の経緯は寛政2年(1790)に33戸、明治4年(1871)に66戸、明治31年(1898)に98戸、昭和13年(1938)に101戸、昭和40年(1965)に89戸、昭和50年(1975)に65戸、平成12年(2000)に40戸と、昭和初期がピークでそれから減少に転じた事が判ります。荻ノ島集落は空間の使用形態によって名称が異なり、水路自体は「エガワ」、野菜や農具、手足の洗浄、庭木の水、刃物を研ぐ事に利用する場所は「タネ」、農作業や野菜、山菜等の干し物、洗濯物を利用する場所は「マエデ」、野菜を一時的に保管したり、洗濯物を取り込む事に利用する場所を「ガンキ」と呼んでいました。「ガンキ」は新潟県内の町屋建築で見られる軒下空間に通じるものがあります。又、集落の鎮守である荻ノ島松尾神社の御神木(二本杉)が柏崎市指定天然記念物に指定されています。

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荻ノ島茅葺集落(柏崎市):周辺の見所

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番神堂
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